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2016/07/11

『蟬丸』

『蟬丸』CD+BOOK 9月21日リリース
スガダイロー×夢枕獏





昨夜、新宿ピットイン「スガダイロー4DAYs」最終日に初めて「蟬丸」が紹介されました。
昨夜はスガダイローさん率いる「大群青」バンド総勢15名以上が出演。モンクのオフマイナー、サマータイムなどのスタンダードも盛り込みつつの和洋混の競演。その中で夢枕獏朗読+スガダイロー大群青での「蟬丸」も演奏されました。そして、最後は映画「陰陽師のテーマ」で大円団で締めくくるという信じられないほどのゴージャス盛り新宿の夜となりました。楽しい一夜を皆様ありがとうございました。


『蟬丸』ジャケットはただいま製作中です。



2016/06/27

コペンハーゲンジャズフェス2016

いよいよコペンハーゲンジャズのシーズンです。

ニコライ・ヘスの追っかけをしたのは去年のジャズフェスで。
昨年は1日に最多で4回のライブを聴いてきました。全部で幾つ聴いたのかもわからないくらいです。
ボボ・ステンソン・トリオも良かったし、チボリ遊園地で聴くレディガガもなかなか良かったです。

個人的には冬のジャズが何と言っても最高なのですが、夏は夏で街中が明るく、たっぷり楽しめます。
コンサートの合間に飲む500円ほどの白ワインもデンマークビールもとても美味しいです。
夏の休日を楽しむならヨーロッパの音楽祭の季節です。無理をしてでもでかけたいところですが、今年は製作中のアルバムのためにちょっと大変なところ。


2016/06/22

縄文の音を探す





9月に出す新作のためのレコーディング、ミキシング、マスタリングがすべて終了。
企画立ち上げから1年あまり。
北欧のジャズと並行しながらの仕事。
やっとここまでこれました。

龍笛の背景音に京都下鴨神社の糺ノ森で録音された音を入れました。
これは京都の街中に残る森の音。この音と箱根で出会ったことが大きな始まりです。
『陰陽師』という小説の音をどうやって作ろうと試行錯誤を繰り返していた時に偶然に出会った音。
箱根のヒメシャラの原生林にある美術館。モネの「バラ色のボート」に揺蕩うようにその音は添えられていました。私は美術館の方に鉛筆と紙を借り、夢中でその音の様子を書き写しました。水の流れる音、森の木の葉のざわめき、鳥の声、舟を櫂で漕ぐ音。
糺ノ森の音は、今も街中に残る貴重な音です。
縄文の頃から変わっていないのかもしれません。


今回のアルバムのテーマの一つが縄文。
オノマトペ。日本の言葉。龍笛。ジャズ。打楽器。
それに加え背景音を使うことで一気に空間が広がりました。
素晴らしい音です。
音楽家はもちろん、音を作ってくださったエンジニア、糺ノ森の音を提供してくださった大学教授、今回の音にまつわるすべての人たち、関係者の方々のおかげです。
縄文の原風景音が人と人をつなぎ、音が物語を生み、物語が音を生む。ジャズのインプロのように作品が出来上がっていきました。



写真は東北の渓流でこの6月に撮影しました。
縄文時代から変わることのない風景の一つです。
もしかしたら大昔の糺ノ森もこういう森だったのかもしれません。

北欧の草地や森から、日本の森へ。
しばらくは心が北欧に戻れないくらいに深くのめり込んでしまいました。





2016/06/09

6月のジャズ


蟷螂生ず

庭の葉の上に生まれたばかりの蟷螂の子供がちらほらと姿を見せる頃。
関東も梅雨入りです。


デンマークから届いたCDはホレス・パーランプロデュースのアルバム『US4 MY SCANDINAVIAN BLUES』サックスはトーマス・フランク、ピアノはトーマス・クラウセン。シーネ・エイも「Norma」他にヴォーカルで参加。梅雨を吹き飛ばすような「Us Three」、6月に聴くジャズ。
懐かしいジャズがいつまでも愛されているデンマーク。聴いているだけで夏のカフェで談笑する人たちの顔が浮かんでくるようです。

夜の11時になってもまだ薄明るく、街じゅうが音楽に溢れかえる7月のコペンハーゲンジャズフェスの季節はもうすぐですね。


CloudのFacebookのカバーページが新しくなりました。
これです!1秒でわかるCloud作品!




2016/05/27

5月の終わり

フェンネルと仙台萩の5月の庭


5月が終わろうとしています。
ニコライ・ヘス『ラプソディ』のリリースから3ヶ月、ニコライ・ヘス来日ツアーから2ヶ月。

『ラプソディ』はコンセプト、タイトル、曲名、曲順、全部をニコライと話し合いながら作成したアルバムです。
昨年秋、コペンハーゲンにあるミルファクトリースタジオでの2日間の録音、その翌日コペンハーゲン音楽院の教室でモニターをききながら半日かけてニコライとどのテイクをとるか話し合い、またオスロのレインボースタジオでのマスタリングでもテイクを再セレクト。
このマスタリングは日本に帰ってから、コペンハーゲンのニコライとオスロのコングスハウクさんとメールでやりとりしながら作っていったのですが、日本の時間と休日感覚との差がいつものことですが大変。
「Marilynのbass drumはまるで火星の裏側にあるようだ」ちょっと詩的なこの表現、その時のコングスハウクさんの印象的な指摘です。
大変なことも含めて本当におもしろいプロジェクトでした。
アーティスト写真撮影では、コペンハーゲンジャズフェスで歴史に残る素晴らしい写真をたくさん撮ってこられたGorm Vlentinさんにスタジオまで来ていただいて撮っていただきました。
『ラプソディ』は何度聴いても素晴らしいアルバム。
アルバムの隅々にまでやわらかな風が吹いています。
マリリン・マズールの音が波の端のように跳ねる瞬間のきらめき。
ニコライ・ヘスの作る音楽の海に身を任せるとはこういうことかもしれません。
日本での反応はまだまだ少ないですがこれからです。まずはデンマークへ。
ニコライ・ヘスは素晴らしいアーティスト、まだまだ頑張ります。




今、また新しい日本でのプロジェクトが始まりました。
日本の方たちとのコラボ。これもまた全てがとてもおもしろい。日本の伝統楽器と西洋の楽器とジャズと雅楽と映画音楽と小説とが交錯します。

「それぞれのとんがったところをください」というのが私の理想。
まるくおさめるのではなく、やはり作るなら「とんがった最高のものをめざせ」です。
プロジェクトタイトル『蝉丸』
今音源調整中。mixで、難しいパーカッションの音色を最高に引き出していただきました。








最後に虫となってスタジオを回りながら録るという録音で私も参加。
虫、感激です。
一生懸命に渾身の力をこめて「カネタタキ」に。でも後でモニターを聴いたら私の「カネタタキ」はほとんど聞こえていません。泣。こうなったら「カネタタキ」の音だけを大きくしてやる、、とはもちろん思いません。