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2014/04/13

Charlie and Edna REVIEW  (更新しました)




<intoxicate誌2月20日号>
Stephane Tsapis『CHARLIE AND EDNA』
http://tower.jp/article/series/2014/03/26/S_Tsapis
tower records 新宿店平野望氏


<CD Journal 4月号>
仏ジャズの俊英ツァピスのピアノは音の粒立ちが明確で、音の一つ一つに意志が込められているのを感じる。彼は作曲の才能にも恵まれ、➈「アトス山」のエキゾチックな旋律には興趣がそそられたが、じつはこれはエリントン作曲コンクールで一位に輝いた自作曲だ。そして、本作のオープナー「チャーリー」は愛らしい、晴朗な旋律を有していて、喜劇王チャップリンに捧げられている。ほかの自作曲も想起したイメージがサウンドに鮮やかに表現されており、曲によってはエキゾチシズムが息づくのは、ギリシア人の血も引く彼の出自が関係しているのだろう。彼の作曲表現の豊かさにも驚くが、その才能の冴えはカヴァー曲の解釈にも生かされている。パリ・ミュゼットやモンク、ビートルズの名曲における、曲の深い理解と斬新なアレンジは見事なものだ。そして本作はチャップリン映画の看板女優エドナに捧げた曲で幕を閉じる。良質な小説を読み終えたような満足感が残る作品である。
上村敏晃氏



<JAZZ LIFE誌3月号>
ツァピスの音楽は実に多彩だ。その彼の1st作は彼の豊かな音楽性の反映された作品。編拍子などを用いてセロニアス・モンクの楽曲に新味を加えた「リフレクションズ」や「オフ・マイナー」や、プロコフィエフの楽曲をセカンドライン風に仕上げた「ピーターと狼」(中略)など彼の作曲家としての大きな才能が聴こえてくる。
早田和音氏