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2016/07/20

10月19日『蟬丸』-陰陽師の音- CDブック発売記念コンサート




『陰陽師』30周年記念 
夢枕獏×スガダイロー『蟬丸』発売記念コンサート
今年30周年を迎える590万部突破の夢枕獏の大人気小説『陰陽師』シリーズ。
作家[夢枕獏]が気鋭のジャズピアニスト[スガダイロー]と組んだアルバム
『蟬丸 -陰陽師の音-』を9月21日リリース。

リリースを記念して東京都に残る歴史的建造物でコンサートを行います。

映画「陰陽師」より「一行の賦」、小説『陰陽師』より「龍神祭」
源博雅作曲「長慶子」なども演奏予定です。
スペシャルな秋の夜、音楽と小説と、
どうぞ心ゆくまでお楽しみください。



日時:2016年10月19日(水)
開場:18:30
開演:19:30
場所:求道会館 東京都文京区本郷6-20-5  アクセス

[チケット]
1階席 4500円(税込)
2階席 3800円(税込)
当日  5000円 (1階席2階席共)

[プレイガイド] 
LAWSONチケット( Lコード 73862)  / Yahoo! PassMarket 7月22日発売


[出演 ]
朗読:夢枕獏

ピアノ:スガダイロー
ベース:東保 光
太鼓:辻 祐
龍笛:松尾 慧


コンサートお問合わせ VINYLSOYUZ LLC info@vinylsoyuz.net 090-4375-9747

主催  Cloud   
後援 SSNW  文藝春秋 VELVETSUN PRODUCTS
協力 夢枕獏事務所 semimaru.cdbook@gmail.com


2016/07/14

9.21 ON SALE 蟬丸 - 陰陽師の音 -  [CD+BOOK]


2016.9.21 ON SALE    


蟬丸 - 陰陽師の音 -  [CD+BOOK]
スガダイロー × 夢枕獏


楽譜に書かれたのは、闇、森、縄文、月、虫の音、葉二、琵琶、
百鬼夜行、もののけ、龍神、精霊、迦陵頻伽。
誰も知らない物語の始まり。







夢枕獏が「蟬丸」を書き下ろし、スガダイローが「蟬丸」に曲を書く。
小説と音楽がリンクする、これまでにない新しい『陰陽師』[CD+BOOK]が誕生しました。

シリーズ590万部突破『陰陽師』30周年記念 [音と物語] 作品。

*表紙は村上豊と夢枕獏による[絵+タイポグラフィ]




[CD]

ピアノ:スガダイロー

ベース:東保光

太鼓:辻祐

龍笛:松尾慧



背景音録音:京都精華大学教授 小松正史



曲目
1、一行の賦 /  背景音「下鴨神社の虫の音」
2、縄文 
3、陰陽師 ・メインテーマ
4、蟬丸 
5、蟬丸もののけと語る
6、龍神祭 
7、道満 
8、晴明 
9、しのびよる森の神々 
10、陰陽師 ・メインテーマ 〜蟬丸は眠らない〜
11、長慶子  /  背景音「糺ノ森・泉川の流れ、鳥の声、葉擦れ音」


作曲 
1、芝祐靖 2、辻祐 3、10、梅林茂 11、源博雅
4、5、6、7、8、9、 スガダイロー




[BOOK] 


夢枕獏による『陰陽師』書き下ろし短編「蟬丸」。

音響心理学の専門家である小松正史、元『幻想文学』編集長の東雅夫、ピアニストのスガダイローが独自の視点から『陰陽師』の音を紐解いていく。
夢枕獏「楽の音凛々たり『陰陽師』」も収録。







スガダイローのピアノは、音のひと粒ずつに、物語がある。さらにほのかな色と香りまであるようなのである。たとえ、一秒間にどれだけの音が詰め込まれていようと、そのひと粒を取り出して分析してゆくと、そのひと粒のどれにも物語があって、神話や神の気配が宿っているようなのだ。辻祐の叩く太鼓も、見えぬものをこの世に具現させ、そこに心音のような大地の音を身にまとって古代の神がたち現れてくる。


そして、ぼくが心の中に抱いたのは、「ああ、これは縄文だ」という思いであった。ここで、みごとに、彼らの音楽と、縄文と、『陰陽師』が、なんとも美しい数学のようにリンクしてくるのである。こうなったら、ぼくの書くこのあたらしい試みのための物語の主人公は、盲目の琵琶法師蟬丸しかいないではないか。しかも『今昔物語集』には、源博雅が、逢坂山まで蟬丸に会いにゆく物語がある。博雅は、今や蟬丸しか弾く者がいないという、唐から渡ってきた琵琶の秘曲、「流泉」、「啄木」をぜひ聴きたくて、三年間、毎晩蟬丸のもとに通いつめるのである。この純情でシャイな博雅は、しかし、「ぜひ教えて下さい」と言えず、毎晩蟬丸の住む庵の庭に潜んでは、「いまや弾く、いまや弾く」と、自然に蟬丸がこの曲を弾くのを待ち続けたのである。そして、ついにその晩がきた。蟬丸が、月の明るき晩に、その二曲を弾いたのだ。蟬丸が言う。「ああ、こんな晩は、音楽のわかる方と一晩中でも語りあいたいものだ」これを、庭に隠れて耳にした博雅、もう胸はどきどきと高鳴り、呼吸をあらくし、おそらくは顔を赤く紅潮させて立ちあがり、「その人ならここにおりますよ」そう言ったというのである。
“ああ、このエピソードしかない” そう確信して、ぼくは、『蟬丸』を書き出したのである。  
                                     夢枕獏 あとがきより 



プロフィール

夢枕獏 

作家。1951年神奈川県生まれ。『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『陰陽師』など数々のシリーズ作品を発表。歌舞伎脚本「三国伝来玄象譚」(1993年に坂東玉三郎、5代目中村勘九郎により歌舞伎座で上演)『楊貴妃』(坂東玉三郎)など。写真集『光の博物誌』『聖玻璃の山』。絵本『羊の宇宙』(たむらしげる画)など。漫画化された作品も数多く代表的なものに『陰陽師』岡野玲子画(第五回手塚治虫文化賞受賞)、『神々の山嶺』谷口ジロー画(2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)がある。映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』『大帝の剣』『エヴェレスト 神々の山嶺』。歌舞伎化された作品に『陰陽師』(2013年歌舞伎座)『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(2016年歌舞伎座)などがある。1989年『上弦の月を喰べる獅子』日本SF大賞受賞、1998年『神々の山嶺』柴田錬三郎賞受賞、2011年『大江戸釣客伝』泉鏡花文学賞受賞、2011年『大江戸釣客伝』舟橋聖一賞受賞、2012年『大江戸釣客伝』吉川英治文学賞受賞。



スガダイロー 

ピアニスト。1974年生まれ。神奈川県鎌倉育ち。洗足学園ジャズコースで山下洋輔に師事、卒業後は米バークリー音楽大学に留学。帰国後「渋さ知らズ」や「鈴木勲OMA SOUND」で活躍し、坂田明、森山威男、小山彰太、田中泯らと共演を重ねる。2008年、初リーダーアルバム『スガダイローの肖像』を発表。2010年には山下洋輔とのデュオライブが実現。2013年あうるすぽっとにて開催された[N/R]プロジェクト・スガダイロー五夜公演『瞬か』では飴屋法水、近藤良平(コンドルズ)、酒井はな、contact Gonzo、岩渕貞太、田中美沙子、喜多真奈美、7組の身体表現家と共演し好評を博す。2015年、KAAT神奈川芸術劇場にて開催された白井晃 演出「舞台 ペール・ギュント」音楽監督を担当。サントリーホール主催ツィンマーマン「ある若き詩人のためのレクイエム(日本初演)」にスガダイロー・カルテットとして出演。2016年秋公開、KAAT神奈川芸術劇場にて白井晃 演出「舞台 マハゴニー市の興亡」音楽監督を担当。






製品お問合わせ AWDR/LR2(SPACE SHOWER MUSIC)担当:淡中/背鬼 TEL:03-5766-1730
コンサート他お問い合わせ 夢枕獏事務所 semimaru.cdbook@gmail.com
制作 :Cloud, B.J.L. , AWDR/LR2
DDCB - 13033
¥3,500+tax


*10月19日(水)東京求道会館にてリリースコンサートも予定されています。
コンサートの詳細につきましては後日upいたします。チケット7月22日発売予定。限定160席



スガダイローインフォメーション映像より

2016/07/11

『蟬丸』

『蟬丸』CD+BOOK 9月21日リリース
スガダイロー×夢枕獏





昨夜、新宿ピットイン「スガダイロー4DAYs」最終日に初めて「蟬丸」が紹介されました。
昨夜はスガダイローさん率いる「大群青」バンド総勢15名以上が出演。モンクのオフマイナー、サマータイムなどのスタンダードも盛り込みつつの和洋混の競演。その中で夢枕獏朗読+スガダイロー大群青での「蟬丸」も演奏されました。そして、最後は映画「陰陽師のテーマ」で大円団で締めくくるという信じられないほどのゴージャス盛り新宿の夜となりました。楽しい一夜を皆様ありがとうございました。


『蟬丸』ジャケットはただいま製作中です。



2016/06/27

コペンハーゲンジャズフェス2016

いよいよコペンハーゲンジャズのシーズンです。

ニコライ・ヘスの追っかけをしたのは去年のジャズフェスで。
昨年は1日に最多で4回のライブを聴いてきました。全部で幾つ聴いたのかもわからないくらいです。
ボボ・ステンソン・トリオも良かったし、チボリ遊園地で聴くレディガガもなかなか良かったです。

個人的には冬のジャズが何と言っても最高なのですが、夏は夏で街中が明るく、たっぷり楽しめます。
コンサートの合間に飲む500円ほどの白ワインもデンマークビールもとても美味しいです。
夏の休日を楽しむならヨーロッパの音楽祭の季節です。無理をしてでもでかけたいところですが、今年は製作中のアルバムのためにちょっと大変なところ。


2016/06/22

縄文の音を探す





9月に出す新作のためのレコーディング、ミキシング、マスタリングがすべて終了。
企画立ち上げから1年あまり。
北欧のジャズと並行しながらの仕事。
やっとここまでこれました。

龍笛の背景音に京都下鴨神社の糺ノ森で録音された音を入れました。
これは京都の街中に残る森の音。この音と箱根で出会ったことが大きな始まりです。
『陰陽師』という小説の音をどうやって作ろうと試行錯誤を繰り返していた時に偶然に出会った音。
箱根のヒメシャラの原生林にある美術館。モネの「バラ色のボート」に揺蕩うようにその音は添えられていました。私は美術館の方に鉛筆と紙を借り、夢中でその音の様子を書き写しました。水の流れる音、森の木の葉のざわめき、鳥の声、舟を櫂で漕ぐ音。
糺ノ森の音は、今も街中に残る貴重な音です。
縄文の頃から変わっていないのかもしれません。


今回のアルバムのテーマの一つが縄文。
オノマトペ。日本の言葉。龍笛。ジャズ。打楽器。
それに加え背景音を使うことで一気に空間が広がりました。
素晴らしい音です。
音楽家はもちろん、音を作ってくださったエンジニア、糺ノ森の音を提供してくださった大学教授、今回の音にまつわるすべての人たち、関係者の方々のおかげです。
縄文の原風景音が人と人をつなぎ、音が物語を生み、物語が音を生む。ジャズのインプロのように作品が出来上がっていきました。



写真は東北の渓流でこの6月に撮影しました。
縄文時代から変わることのない風景の一つです。
もしかしたら大昔の糺ノ森もこういう森だったのかもしれません。

北欧の草地や森から、日本の森へ。
しばらくは心が北欧に戻れないくらいに深くのめり込んでしまいました。