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2012/01/28

Jacob Dinesen&DINO'S AFRO-CUBAN DREAM "ENAMORADO EN COPENHAGUE"

デンマークで人気が高いサックス奏者の一人であるヤコブ・ディネセンの新譜『ENAMORADO EN COPENHAGUE』(STUNT)のジャケット。
このジャケットはコペンハーゲン名所の写真をコラージュしたもの。
一風変わったジャケットを創り出すSTUNT。次はどんなのが出て来るのかといつも楽しみなのですが、これもおもしろいジャケットです。


昨日東京写真美術館で見た日本の新進作家展。
その中に展示されていた西野壮平さんの凄まじい写真群。
これもコラージュ作品です。
7000枚ほどの写真を貼付けコラージュしたもの、これはすべて「手作業」によって行われるものだそうです。ロンドン、パリ、リオデジャネイロ、そして日本。
「歩いて撮る」という記憶の重なり、積み上げてきた記憶を再度写真作品として呈示したものです。その作品「Diorama Map」はあくまでも自分の感覚の、曖昧なままの都市を表現したかったのだとか。
私は、再構築した写真美の凄まじさに思わず立ちすくんでしまいました。それに、この写真を撮られた西野さんの物語を追うことが楽しい。物語を追うことができるのが芸術であり、また芸術は物語を追うことができるから楽しいのです。
デジタル写真が当たり前の時代にあって、アナログの持つ力に脱帽。


さて、このアルバムJacob Dinesen&DINO'S AFRO-CUBAN DREAM "ENAMORADO EN COPENHAGUE"(長すぎるタイトルなので省略したい!)のリーダーのヤコブ・ディネセンですが、5月にCloudからリリースする予定のボーカルアルバムの中でサックスを演奏しています。ヤコブのこのアルバムにも参加しているマッズ・ハイネはトロンボーンのソロ吹いています。諸々デンマークミュージシャン、よろしくっ。