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2011/12/01

小鐵さんのマスタリング

今回リリースする『FRACTAL』はJVCマスタリングセンターの小鐵徹氏にマスタリングをお願いしました。
もとの音源はデンマークのスタジオでPeople Are Machinesが録音した音源。素晴らしいのに!(だれも手を付けていない!)そのままになっていた貴重な音源でした。

今までは私はマスタリングはデンマークのBjarneにすべて任せていましたが,今回初めての国内マスタリング。
私には国内でのマスタリングは未知の世界。それで、いつもお世話になっているバウンディのT氏に「どなたかご存知ないですか」とお聞きして紹介していただいたのが、小鐵さんでした。



当日は、終電にやっと間に合うかどうかという時刻まで長い時間をかけてのマスタリング作業でした。帰り着いたのは夜中の1時。それも結局(私がいけないのですが)一度では終わらず2回目を行うことに・・・。言い訳にしかなりませんが何時間も聴いていると最後には耳がおかしくなってしまうのです。

右の写真は、小鐵さんの「マイ・カッティングマシーン」

このマシーンは、マスタリングセンターの移転時、「カッティングマシーンはもう無用の時代だ」と会社に切り捨てられそうになったところを必死に守られたのだそうです。

小鐵さんの側にぴったりと寄り添うように置かれたカッティングマシーンに、私はつい「良かったね」とつぶやいていました。

小鐵さんの話、いい話でした。


丁寧に丁寧に仕事をされた小鐵徹氏。
北欧の若いミュージシャンの音源は小鐵氏の手を経て素晴らしい音になりました。どうぞお楽しみに。