ステファン・ツァピスのツアー、無事終了しました。ご報告が遅くなってしまいました。
吉祥寺、千葉、小田原、横浜、名古屋、四日市、京都、高田。
各地で皆様に大変お世話になりました。
タジキスタンでのコンサートを終えた後の来日から約一週間、移動につぐ移動、ステファン・ツァピスはKyの仲野麻紀さんとヤン・ピタールと共に日本列島を駆け抜けました。そのエネルギーにはただただ頭が下がるばかりです。
ライブにはたくさんの方におこしいただき大盛況。『Charlie and Edna』のアルバムもご購入いただきまして誠にありがとうございます。
大きな拍手をありがとうございました!
小田原邪宗門でのコンサート(ゲスト夢枕獏)
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』より
演奏 ステファン・ツァピス、Ky(仲野麻紀、ヤン・ピタール)
そして、私ももちろんこのすばらしいイベントを楽しみに興奮しつつ出かけて参りました。
コンサート会場となった金剛峯寺の山門 |
金剛峯寺奥殿 石庭 |
環境、雰囲気、音楽、朗読、ゆったりと流れる時間、風、光、すべてがすばらしかったです。異界とも幽界とも言うべき一瞬一瞬へ身を委ねる心地よさの中、ゆらりゆらりと自分の中の何かが彷徨っていたような気がします。もう一度あの中に自分という体をおく事ができるのであればどんなにいいでしょう。あの金剛峯寺の石庭の前で音楽と語りを聴きながら、自分の五感がゆったりとあの聖地のあの石の庭と植物とに降りていっているのを感じていました。ほんとうにすばらしい時間を共有できました。
コンサートに合わせて 金剛峯寺の石庭、蟠龍庭 (ばんりゅうてい)が 一夜限りライトアップされました |
コンサートで使われた竹のスピーカー 和歌山県産の竹を使用したものだそうです |
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(夢枕獏)より 第三章、第三十一章、結の巻を朗読 演奏はKy(キイ) |
追記
コンサート当日の5月31日(旧暦5月3日)は高野山の最も大切な学道の伝統儀式「山王院竪精(さんのういんりっせい)」の日でもあり、コンサートの間、密教問答へ向かう僧侶の行道を皆で見ることができるという趣向もプログラムに盛り込まれました。
高野山での一年に一度の大切な宗教行事にも立ち会うことができました。
ウード、クラリネット、打楽器のシルクロードから西洋へと伝わった音楽、日本で紡がれた空海の唐における物語、仏教本来の大切な儀式。
高野山でのコンサートはその三つがリンクするという大変に濃厚で芳醇な時間でした。
丹生明神、高野(狩場)明神の二神の前 山王院で明け方まで行われる竪精の問答の様子 高座の布団の上に座する竪義(りゅうぎ)が問いに答える その後ろ、その考えを批評指導する精義(せいぎ) <写真は高野山開創1200年大法会FBより> |