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2013/09/02

下鴨神社「陰陽師」プレトーク「蘆屋道満」と「賀茂保憲」

築地の歌舞伎座、「陰陽師 滝夜叉姫」初日に行って参りました。
大入が出た初日。素晴らしい歌舞伎の幕開けに立ち会う最高の夜となりました。
新作歌舞伎はご存知のように初日より2日目、2日目より3日目と完成していきます。
初日の不安を吹っ飛ばすような新作の素晴らしい完成度。伝統で培われた歌舞伎の力は凄いなと再認識した初日でした。



火ありマジックあり宙乗りあり、妖怪も白狐もかわいい狐も出て来るケレン味たっぷりの昨夜の舞台を思い出しつつ・・・

序幕の「晴明、百鬼夜行に遇いしこと」は、京都の都大路が舞台。
同じく序幕の「三上山」の場面。俵藤太(藤原秀郷)の大百足退治と琵琶湖に住む大蛇の精の有名な話。滋賀県の三上山と琵琶湖が舞台。
二幕目第二場は、京都土御門大路の安倍晴明屋敷が舞台(これは月も見える大変に美しい場面)
三幕目第三場は京都貴船が舞台。

小説「陰陽師」には京都周辺の地名が数多く出てきます。その地名が各場面に出て来る今回の「陰陽師」歌舞伎。脚本、演出も歌舞伎の王道を行く新作、これほどにおもしろい歌舞伎、京都南座で再演があるかも。

という訳で、
もうすでにここで告知しましたが、(もしかして、ひょっとして実現するかもしれない南座「陰陽師」歌舞伎の露払いのような)陰陽師ジャズコンサートを10月17日(木)下鴨神社で行います。
下記に詳細の説明を記載しました。東京や九州からのご参加も大歓迎です。秋の京都観光を兼ねてぜひおこしください。予約は9月9日からTADASUMUSICで行います。限定70席ですご注意ください。


  10月17日(木)京都下鴨神社ジャズコンサートについて詳細


<プレトーク 夢枕獏×小松和彦対談「賀茂氏と陰陽道」>17:30〜
歌舞伎座九月筋書に「平安京の陰陽道と安倍晴明」という解説を書いていらっしゃる小松和彦氏。
小松和彦さんをゲストにお迎えしての対談とお話です。
歌舞伎座公演でも重要なキャラの一つだった陰陽師「蘆屋道満」
(亀蔵さんの道満ははまり役、ブレイクしそうです笑)
それから陰陽師「賀茂保憲」
(亀三郎さん演じる賀茂保憲は素敵でした
そんな平安時代に活躍した陰陽師たちと賀茂氏の関係など、普段は絶対に聞けない二人のトーク。これは30分ではたりないくらい面白いトークです。



<夢枕獏「陰陽師 霹靂神」朗読+ジャズ> 18:00〜20:15 終演予定、サイン会
パリで活躍するJAZZデュオ「Ky」の音楽と、
ボストンのジャズピアニスト、バート・シーガーのJAPANトリオ(吉野弘志さんのベースと池長一美さんのドラムスの加わるピアノトリオ)でジャズをお聴きいただきます。
最後に、夢枕獏「陰陽師 霹靂神」の朗読とジャズ。昨年秋に渋谷のセルリアンタワーのライブハウスでこのメンバーでのセッションを行いましたが、この素晴らしいセッションを下鴨神社で再現します。


グランドピアノを運び込み京都下鴨神社で行う、この夜だけのプレミアムイベント。
屋外コンサートでは雨が一番の心配ですが今回は雨でも行えるようにと「直会殿」という3方をガラスに囲まれた建物での屋内コンサートです。「直会殿」は伊勢神宮の式年遷宮の古木で作られた由来を持つ建物で、下鴨神社の中でも普段は非公開になっている建物です。


糺の森