TANGOFIED REVIEW &INTERVIEW
(更新しました)
<読売新聞夕刊 2月28日>
デンマークのジャズベース奏者とアルゼンチン・タンゴのピアニストの共作。
ひんやりとした質感なのに熱気を帯びた演奏は未体験の刺激。
チェロやバンドネオンの研ぎ澄まされた音が、個々に飛び込んでくる。
<JazzLife誌3月号>
アルゼンチン・タンゴ界気鋭のピアニストとして注目を集めるディエゴ・スキッシが、自ら率いる室内楽団にデンマークのジャズ・ベーシスト、トーベン・ヴェスタゴーを迎えて録音した意欲作。収録されているのは、いずれもヴェスタゴーの書き下ろしによる10曲。北欧ならではの透明感に、南米音楽らしい凛とした力強さが加わり、実にドラマチックで緊張感あふれる”異文化融合”が成し遂げられた。
ジャズの聴き手にとってとりわけ新鮮なのは、ふたりにチェロ、ギター、ヴァイオリン、バンドネオンを加えた編成だろう。
それらの主従関係を排したかのようなスキッシのアレンジが、アルバム全体に高い芸術性をもたらしてくれた。
阿部好宏氏
<CD Journal 3月>
デンマークのベーシストで、優れた作曲家でもあるヴェスタゴーと、アルゼンチンの音楽シーンで異彩を放つピアニスト、スキッシの共作。スキッシは編曲も任され、ヴェスタゴーの楽曲にジャズの手法も用いて、母国の音の息吹を注ぎ込んでいくが、作品全体に巧みに埋め込まれたのはタンゴのエキスだ。それが見事に呼吸している。バンドネオンやチェロ、ギターなどを配したアンサンブルとベースの協調から生まれた新しい音の風景。タンゴの美意識と北欧の感性の邂逅による鮮やかな成果だ。才気煌くピアノも秀逸。
上村敏晃氏
<JAZZ JAPAN VOL.31>
ここにきて、北欧と中南米がタンゴという音楽で繋がった。デンマークのベーシストと、アルゼンチンのピアニストとの運命的な出会い。二人が作る音楽の共通性は、叙情的で洗練された美しいフレージング、そして狂おしいくらいの情熱のメロディ。聴くと、こんなにも熱くなるのは私だけだろうか。また、ヴァイオリン、チェロ、バンドネオンとのアンサンブルも見事。
一曲毎に色つきが変わり、まるで映画音楽のように流れていく。
島田奈央子氏
<TOWER RECORDS intoxicate >
(全国タワーレコード各店、カフェなどで配布中)#102
トーベン・ヴェスタゴーのインタビューが掲載されています。
リンク先はこちらです。
<朝日新聞社A stand ジャズ・ストリート 今月のイチオシ盤>
杉田宏樹氏によるレビューです。購読には購読申し込みが必要です。
<ラティーナ 3月号>
「タンゴファイドの作用 変容・進化をとげる新音楽世界」
鈴木一哉氏によるテキストが写真と共に4ページにわたって掲載。
デンマークとアルゼンチン、このアルバムにおける両者の関係性、成立の詳細が非常に解りやすく解説されています。
ラティーナ3月号記事 |