東京国際フォーラムで聴いたタチアナ・ヴァシリエヴァ
この3日間ずっと東京国際フォーラムでクラシックを聴いていました。
まるでジャズフェスのように一日中あちこちのホールや広場で行われるクラシックコンサートの祭典「ラ・フォル・ジュネ・オ・ジャポン」
今年はテーマが「ロシア音楽」
人気のソリストが出演するプログラムは早くから売り切れで、でも私が唯一ゲットしたお宝のようなチケット、それはタチアナ・ヴァシリエヴァがショスタコーヴィチの「チェロ協奏曲第一番」をやるというもの。
この曲はロストロポーヴィチのために書かれたまるでジャズのような曲(私がそう思っているだけですが)で、これを自分のものにしていたタチアナがまた素晴らしかった。
チャコールグレイと細かく襞の取られたオフホワイトのドレスで現れたタチアナ。
カデンツァから最後の章の迫力。思わず落涙。ジョセフ・スヴェンセン氏の指揮するパリ室内管弦楽団の雰囲気も私にはとても好ましくて、多分今回私が聴いたコンサートの中では私には一番の取り合わせだったような気もします。
それにしてもこのショスタコーヴィチがチェロのために書いた曲はぞくぞくするくらい素敵。だれかピアノトリオでやらないだろうか。
ちなみにロシア人作曲家ボロディンの「だったん人の踊り」は、デンマークの大御所アレックス・リールが2年程前に出した”Get Riel”でケニー・ワーナーのピアノで素敵な作品に仕立てていました。
これがタチアナ・ヴァシリエヴァ コダーイのソナタ
こちらはミッシャ・マイスキー ショスタコービィチ チェロ協奏曲第一番