2010年11月にCloudからリリースしたアルバム『Plastic Moon』は、その年の暮れにデンマークのレーベルからリリースされました。いわゆるライセンスというヤツです。
11月に日本盤を出したばかりだったので、半年は絶対に北欧外に輸出しないでねという約束でのリリースでした。
でもどんなに止めていてもいつかは輸出され、やはり日本に入ってきてしまう。それも日本盤と比べると信じられないくらいとても安い値段で・・。ああ、やってられません。
ライセンスはミュージシャンにとってはもちろんいいことには変わりないです。
おまけに『Plastic Moon』のデンマーク盤はPer Arnoldiデザイン。これはこれでおもしろい。(どっちの味方なんだ)
増刷したばかりのPlastic Moonの国内盤は、この安い輸入盤が入って来て全く売れなくなってしまいました。あああ。
こんなことの繰り返しです。もう2度とライセンスなんかしたくないというのが正直なところ。昨年10月に出したPeter Rosendal Trioの『crescent』は意地でもライセンスしないもんねと思っている・・(おいおい)
そう怒りまくる私なのですが、今度は初めての逆ライセンスをやります。
新しいことをしたくなるのは人の世の常。
逆ライセンスするアーティストは、デンマークの実力派ハンナ・ボエル!デンマークポップ界の大御所美人シンガー。
というと凄いスターを想像してしまいますが、とても素敵な歌手。知的でアグレッシブで、新しいことに挑戦するのが大好きで歌うことをとても楽しんでいる。こんなたくましい生き方を見習いたいものです。
ピアノはヤコブ・カールソン。
北欧で今最もジャズ好きの日本人に支持されているピアニストの一人。
この二人がタッグを組むとどうなるのか。
今までの北欧ジャズの定理原則が見事くつがえされます。本当に!
(写真下が、国内盤『Plastic Moon』銀の箔を使った、今までに類を見ないぞ斬新デザイン、永久保存版のアルバムだ、これこそが。マグナス・ヨルトによる日本語の曲解説も書いてあるし、ライナーも3人分!こちらの方が絶対にお買い得だと思うんだけどな)