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2016/02/09

ニコライ・ヘス『ラプソディ』のコーダ「 Smile 」


ニコライ・ヘス『ラプソディ』のプロモーションvol.2 映像ができました。

ミッシェル・ゴンドリー監督の映画『ムード・インディゴ』(2013年)のエンディング曲にもなったデューク・エリントンの名曲「African Flower」。不思議でメランコリック、どこか物悲しいメロディはボリス・ヴィアンの原作「うたかたの日々」の空気を思い起こさせ、映画のエンディングにぴったりでした。


ニコライ・ヘスの「African Flower」はアルバム『ラプソディ』の4曲目に収録されています。ミケルとマリリン2打楽器が印象的なイントロダクションがまた素敵なのですが、このスタジオ映像ではその部分をカットしてあります。

ミュージシャン:
ニコライ・ヘス(ピアノ)
マリリン・マズール(パーカッション)
アンダース・クリステンセン(ベース)
ミケル・ヘス(ドラムス)






昨年11月末にコペンハーゲンで行われた2日間のレコーディング、最終日終盤の映像。
総指揮ニコライ・ヘスは消耗寸前!




コーダ曲「Smile」
この「African Flower」レコーディング後、同じ「African」の名前のつく今度はニコライ・ヘスのオリジナル曲「African Trees」で最高の盛り上がり。楽しくて楽しくてたまらないといった4人。この「African Trees」で4人での演奏は全て無事終了。その後スタジオはニコライ・ヘス・ソロコンサート状態になりました。マリリン・マズールの楽器を片付けている間、ピアノブースに篭り、2時間近くを一人で弾き続けました。全くもって本当にピアノが好きなピアノから離れたがらないニコライさんです。

その時に弾かれた素晴らしすぎるたくさんのソロ曲、その中から「Smile」を選んでアルバムの最後にコーダとして入れました。心から暖かくなるシンプルで素敵なコーダです。

「Smile」を選んだ訳はある理由があってのことです。それはこのアルバムが、デンマークの歌手エタ・キャメロンをフィーチャーしたニコライの前作2014年に出した『Edited』からの大きな意識の流れの中にあるという無意識の選択でした。

ニコライ・ヘスの弾く「Smile」が、今は亡きエタ・キャメロンに届いていればいいなあと思います。