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2014/08/06

夏の箱根の美術館で


先日、夏の箱根へ。
ヒメシャラの森の中にある美術館で、
西山瞳トリオの演奏を聴いてきました。

その時、偶然、ゲスト出演されたイタリア人ピアニストAlessandro Galatiのピアノは一度聴いただけで引き込まれてしまう音だった。
マグナス・ヨルトの演奏を生で初めて聴いた時と同じような感覚と言えばいいのでしょうか。タッチの美しさがとても似ている。
美術館閉館後に、静まりかえった美術館の中で、池長一美さんたちと演奏されたのだけれどそれがまたすばらしかった。
思いがけない音がつぎからつぎへと飛び出してくる。
ベースの佐藤恭彦さんもピアノの西山瞳さんもとても楽しそう。
これこそがジャズのおもしろいところなのだなあと感激。






あまりに感激してAlessandroさんのCDを販売中のレーベルの方に声をかけてしまった。それがレーベル「ブルーグリーム」をやっていらっしゃるKさんでした。

その時私が購入したアルバム『Seals』は2013年録音のAlessandroさんの新作だそうですが、録音がまたすばらしい。イタリア録音はいいと聴いていたけれどこれほど楽器の音が立ち上がってくるとは。ベースもシンバルの音もすばらしい。
スタジオはArtesuono,Cavalico, エンジニアはStefano Amerio。

タイトル曲にもなっている「Seals」録音時のスタジオの様子、
このサイトで見ることができます。


紹介してくださったKさん、どうもありがとうございました。
小さなレーベルのプロデューサーは大きなレーベルと違いいつもミュージシャンの後ろに立ち、目立たず地味。一人でCDを販売されたり、お客様に声をかけたり、ミュージシャンの世話をしたり、楽器の心配をしたり、本当に大変な仕事です。私はどうしてもそこに目がいってしまいます。頭が下がります。すばらしい仕事をされています。


西山瞳(p),佐藤”ハチ”恭彦(b)Kazumi Ikenaga(ds),+Alessandro Galati(p)
Ⓒブルーグリーム