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2014/07/05

7月に。



7月になりました。
コペンハーゲンでは夏のジャズフェスが始まり、早めの夏期休暇をとっていた人たちが入れ替わり戻ってきたり、いつも通りの夏の始まりです。

Jakob Dinesenの新アルバムは日本で売れているのでしょうか。ポツポツと入って来る注文、本当にありがたいです。
今日もデンマークのミュージシャンからジャズフェスへのお誘いの「今どこメール」が。打ち合わせを兼ねて行きたいのはヤマヤマですが、カレンダーをめくり、行ける日を探してみたら航空運賃が一番安い直行便でも往復23万円!ああああ。
そういう訳ですのでややこしいことは全てメールですませその分制作費にあてればと、日本で11月に来日するミュージシャンのアルバム作成に着手しました。
6月に出したばかりのJakobさまも売らなくてはなりません。それなのに次のアルバムにもう浮気をするなんてそんなー。












今日も雨。政治に対しての激しい感情の続いた後にとても優しく響く雨音。
紫陽花の季節も終わりです。

Jakob DinesenのP.S. I love Youは小さな音で雨音と一緒に聴くとさらにいい感じです。始まりのThat's Allのサックスとダリンさんのピアノ、マグナスアレンジのストリングスがすばらしい。それから、途中、Between Two Moodsのシンプルなピアノ。この録音はマグナス・ヨルトのピアノとディネセンのサックスだけ。このシンプルな音の選択、貴重なnoteです。もしここに入れなければこの音は永遠に彷徨っていたはずの音です。










それにしても、この一週間は日本について考えることの多い一週間でした。あの新宿南口の歩道橋の上で焼身自殺を計った人はどうなってしまったのか。三島由紀夫の自殺以来のショックな出来事、世界に流れたその大変な事件をニュースで一切取り上げなかったNHK。他の各放送局や新聞の報道の仕方は原発問題の時と同じように腑に落ちないことばかり。考えさせられました。日本という国がこの先どうなっていくのか、経済という幻想、マスコミに翻弄され続ける私たち。民主主義の唯一正当な手段は次の選挙です。この先政治はどう動くのか。政治の流れを見定めるすべもなく毎日届く4紙の新聞とネットで飛び交う意見に今も考える日々。日本人は真面目で優しくて柔軟。情に流されやすく脆い。世界でも稀な国民性。私はその優しさを誇りに思うけれど、でもそれを政治に利用しないでくれと言いたい。政治はもっと冷ややかで論理的。わかりやすく説明されるべきもの、理知的で創意に満ちたものだと思う。今の政権の戦略的官邸主導型政治には騙されているような居心地の悪さしかない。