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2014/01/22

マグナス・ヨルトツアー無事終了いたしました  1

「マグナスが来た!」をツアー先のホテルの部屋で書こうとしたのは、いつだったのでしょうか。

来日がもう遥か昔のことのような気がする程充実したツアーの1週間でした。
各会場にお越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。
五島昭彦氏が録音してくださった音源を聴きながら今これを書いていますが、本当に初めての顔合わせとは思えないくらいすばらしいトリオでした。

神戸生田神社で、ツアー成功祈願を




1月20日の朝日新聞に日本の「だし」のことが出ていましたが、その記事を読みながら思い出してしまったのは今回の日本人ミュージシャン、鳥越啓介さんと池長一美さんの演奏です。日本人だけでなくデンマークから来たマグナスもまるで「天然素材の上質なだし」のような演奏をして極上のアンサンブルを生み出していました。

来日したマグナスと日本料理屋で和食を食べながら「うまみ」について話したのは100番スタジオリハの後の夕食時。マグナスによると「UMAMI-うまみ」とは、基本の味である「酸味」「甘み」「塩味」「苦み」に続く5番目の味だいうのです。海外でも認識されている「うまみ」とは「だし」とその「香り」のこと。マグナスとそんな話をし、また先日この記事を読み日本独特の「だし」について深く考えてみました。
「だし」とは食材のすべてを生かす和食の基なのだそうです。
今回マグナスとトリオを組んだ二人の日本人演奏家。アンサンブルに徹し尚かつ個々を生かした演奏をしましたが、それは「うまみ」の基「だし」を使い最高の味を引き出した優れた和食の料理人と言ったところなのかもしれません。それにしてもこのトリオは見応え聴き応えありました。どの演奏も毎夜毎夜違うアンサンブルを奏でるJAZZならではの醍醐味、面白みがありすぎ。あまりのすばらしさに唸り毎夜眠れぬ夜が続いた今回のツアー。睡眠不足ですが、至福の一週間でした。







写真、上から。
リハの後の搬出。夜の神戸、旧居留地。
100番スタジオ。
神戸塩屋の旧グッゲンハイム邸でのライブ。
大阪ミスターケリーズでのライブ。