デザインがいいなあと思うものを写真に収めてみました。
左上から時計回りに
Hans Ulrik&Lars Jansson Trio 『Equilibrium』
『KB HALLEN - HALL OF FAME』(これは以前に紹介しました)
Six City Stompers 『The Formula』
Quique Sinesi 『 Live in sense of quiet』
今回デンマークから届けられたアルバムのほとんどのデザインはポール・ウィルソンによるものです。ほれぼれといいデザインだなあ。
「ヒルダ・スマイルズ」を奏でるラーシュ・ヤンソンが加わるハンス・ウルリクのアルバムの美しさ(音も)は言うまでもなく、でも、私が一押しなのが、Six City Stompers 『The Formula』(STUNT)(シックス・シティ・ストンパーズ「フォーミュラ」)写真右下のアルバム。
このデザインは徹底している。
タイトルは「化学式(処方箋)」
ジャケット裏面には「1日に1錠を6回服用。もし副作用のある場合は医師にご相談ください。服用中は重機を運転しないように」云々。
パーソネル欄には「Consultant Physicians」(相談担当医)
収録曲欄には「Chemical Ingredient」(化学成分)
そして極めつけのアルバムロゴは「Sick City Pharmacy」!
『The Formula』のライナーにも書かれていましたが、「人生は一通りではない」という楽しみ方をSix City Stompersは知っています。多様な人生はもっと楽しくなる。リーダーであるマッズ・マシアスが甘い声で楽しく歌いかければ人生の辛い事もすべて受け入れることができるような気になってくる。これが大切なのだ。
そう、そう、私はこんなアルバムが心から好きなのだなあ。
そしてもうひとつ。このアルバムを私が好きな理由。それはこのシックス・シティ・ストンパーズのメンバーには、あの私の好きなピアニストのピーター・ローゼンダールがいるということです。彼のピアノの音色はすぐわかります。楽しくhammer spinetなんかも弾いています。彼のアルバムはどれも一筋縄ではいかない。
私が彼と共に作った「crescent」もホンマ、そう、そう。ピアノもやるしホーンもやる。一筋縄ではいかない、だから面白いのです。
写真左下のアルバム。これは日本発の素晴らしいアルバム。
Quique Sinesi " Live in sense of quiet"
南米音楽の優れたアルバムを手がけるNRTのNさんの作品。
アルゼンチンのキケ・シネシ(g)カルロス・アギーレ(p)の「センス・オブ・クワイエット」と名付けられた、2012年5月に草月ホールで行われたコンサートのライブ盤。
銀箔を使ったシンプルなデザインです。
ミックスとマスタリングはアルゼンチンの名匠といわれるアリエル・ガト氏だそうです。
「Danza Sin Fin」は心地よさの極みで、ギターの優しい音色と光の粒のように淡いピアノの音色とが遠い景色を見事に描いている。ライブ盤なのに拍手もざわめきも聞こえない。ただ浮遊する音を心ゆくまで堪能できる。
こんな素敵なアルバムたちに出会うと1日が本当に幸せな気持ちになります。
アルバム収集は終わらない。棚を12,5cmのフィジカルが色とりどりに埋めていく。ダウンロードにはこの楽しみはないです。