エンジニアの五島さんからマグナスに似たピアニストが日本にもいると聞いていました。「へえー、そんなピアニストが日本にもいるんかいな」と、運良く聴くチャンスを得た私は息も荒くコンサート会場へ。
杉山悟史さんのピアノは噂のとおり、マグナスのピアノを思わせるピアノでした!
普通にアレンジしてしまわないダイナミックさがあり、バラードも柔らかくしなやかな感覚で歌うように弾かれます。もっとこの人の演奏を聴いてみたいなあと思いました。
ベースの時安さんはとても楽しそうに演奏されます。その姿に魅了されてしまいました。客席にいても一緒に楽しくなってしまう。これはとても大切なライブの要素です。初めてこんなに楽しそうに演奏される方を見ました。
昨夜の演奏の中に『Plastic Moon』に入っている、Petter Eldhのアレンジのままの「I Remember You」があって、これは私には全くの感激モンでした。
この曲をこのトリオで演奏しようと取り上げてくれたのはマグナスのトリオでも演奏している池長さん。Petter のアレンジがまた進化したものになっていて、なかなか聴けないこの7/4拍子の「I Remember You」を日本のトリオでも大切に育ててくださっていたんですね。感激。最高の演奏でした。
ライブの最後で、リクエストに応えて特別に行われた池長一美さんのソロもとても良かったです。
会場にいた人、ひとりひとりが息をのみ、最後のタムに置かれた両手を見守っての終わり方。そういった客席の息遣いまでも取り込んでしまい聴かせるドラマーってなかなかいないと思います。何年か前に初めて池長一美さんの演奏を聴いた時にもこのことを感じましたが、これは凄いことだと思います。
トンボ帰りの京都でしたが、本当に行ってよかった!
また、暖かく迎えてくださった大津、関西の皆様。関西弁をまたまた堪能して帰って来ました。ありがとうございました。
左から 池長一美(ds)杉山悟史(p)時安吉宏(b) |