水銀柱は下がり
僕はベッドから起き上がる
気を取り直し頭を上げなければ
彼女は去ってしまったようだ
どうやら僕はここから立ち去れないでいて
風の中の冬の猟犬たちの吠え聲をずっと聞いている
一日中歩き続ける
コートの襟を立て連れ合いを探す
涙を乾かさなくては
彼女は去ってしまったようだ
あまりにも早く僕を置いて
僕は
12月のように暗く
月の男のように冷たい
Sting ”The Hounds Of Winter”
対訳 Cloud
2009年に行われた、スティングの出身地イギリスのニューキャッスル近くのダラム大聖堂でのライブ。
ダラム大聖堂で初めて行われた宗教行事以外のコンサートだそうです。
スティングが大好きな冬に捧げた、幻想的なアルバム『ウィンターズ・ナイト』を記念しての一夜限りのライブで、雰囲気も演奏も観客も驚く程静かです。
STING /If On A Winter's Night ( ドイツ・グラモフォン2009年10月22日発売)
中でもこのライブの「The Hounds Of Winter」は最高。
録音も素晴らしい。
一番の問題である大聖堂の残響音をこれほどうまく処理できるなんて。
各楽器にDPA4099単一指向性マイクを使ったそうですが、YouTubeで見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=_nHKPt4DJEw
「The Hounds Of Winter」Live from Durham Cathedral 2009
ただ今発売中のPeople Are Machinesの新譜の次は、デンマークの女性ボーカルのアルバムを出すことになりました。初めてのボーカル盤を作成中です。
試行錯誤の毎日ですが、最高のボーカル盤にします!
ボーカルの映像は多々あれど、スティングのライブ映像、中でもこの静かなライブ映像は素晴らしく何度見ても見飽きません。街のクリスマスソングより何より今の私に必要な音楽です。
慌ただしい12月ですが。
どうぞ素敵な冬をお迎えください。