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2011/04/09

『Gershwin. 』

マグナス・ヨルトによるストリングス編曲と、ストリングスを加えたトリオによる演奏、『ガーシュイン』はいかがでしたか?

お聴きになった方は、アルバム全体の芯を貫く一本の幹のようなものを感じていただけたと思います。
北欧のミュージシャンの持つ独特の姿勢、音楽へのアプローチの仕方。
一度聴いただけではなかなかわからないですが、聴く度に新しい発見がある、魅力ある編曲ばかりです。
このアルバムには日本人の大好きなガーシュイン曲「サマータイム」が入っていません。
一体何故?と思われるかもしれませんが、ヨルトが有名な「サマータイム」をこのアルバムから外したことも、今は理解できるような・・・(初めてこの音源を昨年ツアー中の新幹線の中で聴かされてからここにいたるまで、私は何百回と聴き込んでしまいました。お粗末。)
個人的には「サマータイム」大好きなので、いつか機会があったらぜひ録音してみたいと思います。



現在、マグナスはストックホルムでツアー中。
このところ、彼が夢中になっている「走ること」なのですが、ストックホルムにはたくさんのすばらしいコースがあるとか。
5月のコペンハーゲンマラソンに出場した後、彼は日本にやってきます。(ピアニストなのかジョガーなのかわからない)
東京でも「走りたい!」と言っています。ジョガーにとっては皇居も有名なコースで、マグナスはぜひ走ってみたいと言っています。(私の好きな外苑コースも薦めてみようかなあ)

この「走ること」を含め、『Gershwin. 』について
4月14日発売のJAZZ LIFE誌に早田和音さんがマグナス・ヨルトにインタビューされた記事が詳しく掲載される予定です。
詳しいインタビューをされた早田さんもジョガーだそうです。
村上春樹氏の著作『走ることについて語るとき僕の考えること』にまで触れた、大変に興味深くいいインタビューです。ありがとうございました。





右写真は、先日訪れたビクターのマスタリングセンターで。



ただいま、次作を作成中です。
マグナス・ヨルトが加わったカルテット作品。
『Gershwin. 』とは全く違うアプローチでせまります。
このすばらしい顛末についても機会がありましたらここでぜひ紹介したいと思います。