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2010/03/08

         松濤サロンでの演奏 
           よく見ると3人の演奏者の真ん中に小さなマイクが立ててあります。
           お客様はほとんどそれに気づいていません。

ワンポイント録音の魅力

『Someday. Live in Japan 』はワンポイント録音で収録しました!


ワンポイント録音の魅力は何と言っても、再生された時のその臨場感にあります。
何度かこのブログでもオーディオ批評家の小林貢氏や及川公生氏に取り上げていただいたことを書きましたが、改めて書かせてください。

ワンポイント録音の優れていると思われる点(これは私の私見です)
  ●録音時にオーディエンス(観客)が全く気づかないくらいに、マイクの存在が小さい。
  ●上記、演奏者にも同様で、マイクが演奏の邪魔にならない。
  ●臨場感のある音で再生できる。
  ●再生された時に、想像できる空間が広がる(聴き手の自由度が高い)。
  ●シンプルである。
  ●音に深みがあり、飽きることがない。

ワンポイント録音のマイナス点(これも私の私見です)
  ●音が痩せて聴こえる印象がある。
  ●再生装置を選ぶ。ラジカセ、ミニコンポ等では全くいい音で聴けない。
  ●マルチトラック音源ではないので、後から音の修正がきかない。
  ●エンジニアが独自の特徴ある味付けをできない。
  ●音の調整がしていないので、BGMとして聴くには不向きである。


いかがですか?

ワンポイント録音のことをある人が面白い表現で言っていました。

------ライブ映像で言うと、一人のミュージシャンにズームインした時に、見ている側が他を見たいと思ってもそれができない。しかし、ズームインしていない全体像の映像だと自分の見たいところを見ることができる。
それだよね、ワンポイント録音って。
聴く側が勝手にズームインできる。
そんな良さがあるよね--------

なるほどと思いました。そんなものかもしれません。

お薦めは何と言っても再生能力の高いヘッドホンで聴くことです。
私のヘッドホンの中ではAKGのK601が一番です。
このヘッドホンを使い私はiPodに音源を入れて、部屋を真っ暗にして聴いています。
素晴らしい音場空間がひろがります。
やはりこれはワンポイント録音の最大の魅力だと思うのです。