Translate

2010/01/24

『Someday. Live in Japan』のCDレビュー




2/24リリース『Someday. Live in Japan』のレビューが掲載されました。

オーディオ総合月刊誌『無線と実験』2月号にジャズオーディオ評論家小林貢氏によるレビューが掲載されています。

『Someday. Live in Japan』はマグナス・ヨルト昨年6月来日時のライブレコーディングです。
その時のライブの臨場感をどうしたらうまく伝えることができるのか・・・その大きな試みとして「ワンポイント録音」という手法で作成したのがこのアルバムです。
このレビューの中で、その録音手法について小林貢氏が的確な言葉で語られています。




音については聴く人聴く人それぞれの好みがあり、それは大変に奥の深い世界です。
それゆえCDの作り手としてその音作りをいかに個性を出しつつ上手く行っていくかということ、それは作り手のメッセージとしてとても大切な要素になります。
このライブアルバムは「聴き手の想像できる空間」を最大限に生かした音作りをしました。
そのままの臨場感を生かす音作りです。
賛否わかれる音作りなのです。
私も大変に悩みました。もっと作りこんだ音にすべきではないか。
ですが、やはり素材を大切にしようと決めたのです。
この、素材をそのまま生かす録音手法をとるというひとつの哲学を持ったエンジニアに任せようと。

小林貢氏の言葉をお借りすれば、
「生の楽器が本来的に持っている美しい響きが正確に記録されている」音です。
そしてこの「ワンポイント録音」は、
「アキュレートな再生システムで高めな音量で聴くと、抑揚感のある生き生きとした演奏の全貌がリアルに蘇る」
「再生装置のグレードが高いほど本作の音の良さとライブパフォーマンスの高さが発揮されるはず」
ということだそうです。  (『無線と実験』2月号レビューより)



録音エンジニアの五島昭彦の手腕にも寄るところが多いこの「ワンポイント録音」。
マグナス・ヨルトとペーター・エルドの音があまりにダイナミックで音録り(マイクロホンの位置決め)が大変だったそうです。
ライブでは彼らの音の予測できない音量に泣かされたそうです。

でも!素晴らしいものに仕上がっています。

そのエンジニアの録るマイクの音量バランスのことまで言及された小林貢氏のレビュー。
素晴らしいレビューをありがとうございました。