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2011/11/29

電子配信

12月2日発売の『翁-OKINA』(角川書店刊)夢枕獏著 の発売方法は画期的です。
単行本、文庫、電子書籍 同時発売です。本日記者会見が行われます。
これは角川書店始まって以来の初めての試みなのだそうです。



この装丁は、いつもCloudのデザインをお願いしている菅渉宇氏(単行本は翁の文字が金箔!)




12月7日、CloudからリリースのアルバムもCloud 始まって以来の初めての試みを行いました。それは・・・

People Are Machines『FRACTAL』ピープル・アー・マシーンズ『フラクタル』
CDデジパックと電子配信を同時発売!!


今までのアルバムは、CDを販売した何ヶ月か後に配信を行ってきました。
それは販売店を応援する意味と、最高の音を作ることと最高のパッケージを作り続けたいという初心から。電子配信はその次の段階として考えていました。
ですが、今回の”フラクタル”は、特別な意味もこめて、始まって以来の新しい試みです。



寺田克也氏の”フラクタル”イラストが表紙を飾る初回限定デジパック。美しいです。

電子配信はすべてのサイトにてダウンロードできます。試聴可能です。

2011/11/27

泉鏡花文学賞の兎!

各地でお披露目されてようやく戻ってきました。



昨日JAZZ PERSPECTIVEのディスクユニオン廃盤座談会を読んでいて感激(反省)しました。日本のJAZZオタク度は世界でも稀なくらい凄まじいですね。全く意味がわかりませんでした。

Cloudというレーベルは東京とは離れた街から発信しています。
木の葉が落ち、まわりの景色は寂しい冬景色、
山を歩けばどことなく北欧にも少し似ていて。
こういう景色の中でポツネンとアルバム制作を考えているという景色がやはり一番似合ってるのかも・・。ディスクユニオンの廃盤猛者座談会でつくづく思いました。昨日。

2011/11/26

JAZZ PERSPECTIVE vol.3

JAZZ PERSPECTIVE最新号を読んでいて、そして最後に落涙。
最終コラムにあったピアニストの西山瞳さんの書かれた三村晃夫氏を偲んでの記事。
大阪でジャズの専門店を営んでいらっしゃって今年7月29日に急逝された三村さんへの記事でした。
まだ未だに、三村さんの亡くなられたことが信じられない気持ちでいる私にその文章は静かに降りてきました。山本隆さんの最後に書かれていた言葉にも全く同じ気持ちです。


ジャズの専門店ミムラは大阪の歓楽街の中にある小さなお店でした。
どうしてこんな場所にこんなお店がというくらいに不思議な空間でした。
敷居のない、いつ行っても目を丸くして迎えてくださるあの雰囲気。
西山さんがコラムに書かれていたとおりです。

私はジャズの業界では全くの新参者でしたが、三村さんがお店で暖かく迎えてくださったその雰囲気が忘れられません。まだ日本ではほとんど知られていなかったマグナスのアルバムをいいですねと言ってたくさんたくさん売ってくださいました。
マグナスのライブアルバム(普段は売れないようなマイナーなライブアルバムです)Someday. Live in Japanも何度も注文いただきました。
感謝しても感謝しきれません。

ジャズの専門店というのは今日本にどれだけあるというのでしょうか。
日本での大切な止まり木を無くしたような、私にはそんな感じです。

西山さんが最後に書かれていたヤコブ・カールソン、私が三村さんに一押しでお薦めしたデンマークのStuntの新作でした。
なんだかもうすべてが遠い昔。
でも三村さんのことはいつまでも心の中、一番大きな場所に置いてあって、すぐに取り出せるところにありますよっ。
三村さん。
再見!

2011/11/25

『FRACTAL』12月7日リリース
People Are Machinesのメンバーの一人である、マリウス・ネセット(Sax)が今年発表したリーダー作『Golden Xplosion』がイギリスのJazz wise誌が発表した2011年アルバムベスト3に選ばれました!


People Are Machinesの詳しい記事は、12月発売予定のJazz Life 誌1月号に掲載されます。
マグナス・ヨルト(p)のインタビューが、横浜でのライブ時の写真付きで掲載予定です。
インタビューをされた早田さんによると、People Are Machinesというバンド名は、SF小説家アシモフの小説に触発されてつけられた名前だとか。

          右写真 マリウス・ネセット

2011/11/24

空海を表す現代音楽

このところボストン時間で目が覚めてしまい、早起きして早朝の月を見ることが楽しみ(年寄りだ)
今朝の月は午前6時に東の空に見える細い細い三日月でした(正確には三日月ではなくクレセントかもしれませんが)

写真の月は、西の空に見える正真正銘の三日月。



松下功氏(東京藝術大学演奏藝術センター教授)のコンサート『天地響應』へ行ってきました。このコンサートは、真言宗の僧侶の唱える聲明、林英哲氏の太鼓と、オーケストラが創り出すいわゆる「音の曼荼羅」です。

林英哲氏によると、太鼓を演奏していると時々それが月のように思えるのだそうです。
まるで自分が月の中に、宇宙の中に入って行って、宇宙と対話をしているような感覚になるのだとか。

今回のコンサートは松下功氏の描かれた楽譜の中から始まりましたが、それをまた大きく超えて、視聴する私たちは自由に想像できる空間に入り込んでしまっていました。
精神的に解き放たれうるコンサートは素晴らしいですね。
今回初めて松下氏のコンサートへ行きましたが、松下氏はそういう音楽を大変楽しんでいらっしゃる方だと感じました。


それにしても聲明と太鼓はどうしてこんなに響き合うのだろう。
多分、山下洋輔さんが以前林英哲さんと演奏をされたように、太鼓はピアノとも響き合うと思う。
異空間にいる者同士が共通言語を使い対話するがごとく。

聲明にも楽譜が存在すること、私は今回初めて知りました。
「博士」と呼ばれる線形楽譜です。
今回演奏された曲目の中でも「対偈」という曲は美しいカノン風の曲。
「云何唄」は1音に様々な装飾音をつけて延々と唱える8世紀頃の中国製声明の代表作だとか。

聲明から勝手に私は『陰陽師』の中にでてくる、土の中で無心にお経を唱える蝉の子供たちを想像していました・・。すみません。
蝉の子供たちが暗い土の中で唱えるお経もまた土の中から飛び出て時空を超えて天へとつながっていきます。

2011/11/23

ポール・モチアン氏逝去のニュースが。
デンマークのモーテンのFace Bookから今朝早くニュースが入ってきました。
ポール・モチアン氏、素晴らしいドラマーでした。

彼の出す音はいつも新鮮で、聴く度に新しい。バリエーションとインプロビゼーションの見事な職人技。ニューヨークでは最近までライブにも出ていたし、元気だなあとは思っていたのですが。

ご冥福を心よりお祈りします。




2011/11/19

People Are Machines /// FRACTAL
CloudのディストリビューターBounDEE
HPで試聴できます。

2011/11/18


@金沢/泉鏡花文学賞授賞式には出席せず、今日は大人しく仕事しています。
イマドキの受賞式はユーストリームで見れるんだそうです。凄いですね〜。
無事兎を金沢から連れて帰られることをお祈りしています。
祝いの宴に心を許し決してバーなどに兎を置き忘れられませぬように。


『大江戸釣客伝』、舟橋聖一賞も受賞しました。ダブル受賞です。祝!

物語の最初からこの小説をずっと応援してきたものにとっては大きな喜びです。
テーマが「江戸時代の釣り」などという大変に地味な小説ですが、このような賞をいただけるということに本当に感謝!皆様(特に釣り好きの)応援誠にありがとうございました。

よく「入魂の」とか「渾身の」とか「意欲作」とか書かれますが、ほとんど全ての小説家は皆この思いで全身全霊をこめてやっているのだと思います。

アルバム制作もそうです。
ジャズのレーベルも地味な仕事。
どこかで誰かが「おっ!?なんだこれは?」とアルバムを買ってくれるかもしれない。
とひた進む。
いいアルバムにするぞと自分を信じてこつこつとやるのみ。


右写真 

ボストンのスタジオブースに置かれた池長一美ボストン版ドラムセット
向こうに見えるのはバート・シーガーとホルヘ・ローダー。


このシンバルの繊細な音を録るのに
皆どれだけ苦労するというのだろうか・・・



2011/11/15

People Are Machines /// FRACTAL 12/07 release

ボストンから帰ってきた翌日、製品が出来上がって工場から届きました。早いです。
大切なボストンレコーディングと、B先生の文学賞受賞で忙しい日々でしたが、プロモーション、本腰入れて始めます。

タワーレコード新宿店では店頭ディスプレイ決定!

Jazz Life 誌12月号には、CDレビュー(大きく!)掲載されています。

11月末発売SFマガジン12月号にもカラーで掲載予定(寺田克也氏イラストなので!)


若いですが詩情溢れるジャズ。
クラクラするような変拍子。
どうぞお楽しみに。



<パーソネル>
マリウス・ネセット(sax)
マグナス・ヨルト(piano)
ペーター・エルド(bass)
アントン・イーガー(drums)


2011/11/14

Snorre Kirk の BLUES MODERNISM

デンマーク在住のノルウェー人ドラマー、スノーレ・キルクのことはここで以前に紹介しましたが、彼の新作がデンマークから届きました。

タイトルはBLUES MODERNISM

Snorre Kirk -drums
Fredrik Kronkvist -alto& soprano sax
Jan Harbeck - tenor sax
Karl Olandersson - trumpet
Magnus Hjorth - piano
Lars Ekman - bass

北欧の錚々たるメンバーによるセクステットアルバムです。

マグナスがピアノを弾いています。あまり出番はないけれど素晴らしいブルース!
ホーンセクションはどれも素晴らしい。私には特に印象的だったのが、カール・オランダーソンのトランペット。

ジェイソン・マルサリスがライナーを書いていました。
ジェイソンは、この北欧の若者たちの奏でるリズムとメロディに大変驚いたのだとか。まるでウィントン・マルサリスやマーカス・ロバーツのように奏でている!北欧のイメージを覆したと書いていました。なるほどな〜。

8曲の作曲はすべてスノーレ・キルク。ドラム奏者としてだけでなくコンポーザーとしても彼には並々ならない才能があるのですね。
Old New Borrowed Blue にも入っていたSunday Service、このアルバムでは全く違うアレンジによって生まれ変わっていました。
Cocoはスノーレのマレットが力強くリズムを刻んでいく曲。スノーレのマレットはとても気持ちがいいです。

カバーデザインはMaria Tran Larsenというデンマーク人女性だそうです。シンメトリーミラージュのような不思議なデザイン。スノーレはデザインにも高い関心を持っているのがわかります。
calibratedから出ているこのアルバム、日本には入ってくるのでしょうか。


2011/11/09

Boston 5

ミキシングも無事終わりました。
素晴らしい音(いつも書いていますが)!
来年の後半リリース予定です。

Bert Seager(p)
Jorge Roeder(b)
Kazumi Ikenaga(ds)

どうぞお楽しみに。



2011/11/08

Boston 4

昨日は何も仕事がなかったので一人で歩き回ってきました。
ということで、少しだけ書かせてくださいませ。

ボストン美術館と、イザベラ・スチュアート美術館はどうしても今回時間があれば行きたかった場所。
イザベラ美術館の庭は、絵画を空間に閉じ込めたみたいに美しい。ここでは時々ジャズのコンサートが開かれるのだそうです。



今回出会った驚きの場所は何と言ってもトリニティ教会。
あまりに外観がきれいでつい中に入ってしまいました。

素晴らしい内装。造られたのは1877年。
当時の宗教のおしゃれなデザインの凝縮といってもいいくらい美しかったです。
英語のガイドの説明を必死になって聞いていたら、なんとイギリスのバーン・ジョーンズとウィリアム・モリスが制作したステンドグラスだとか。
本当に驚きました。

こんなところで二人の作品に出会おうとは。
ずっと座っていても飽きないくらいに素敵な場所でした!



右写真は、ボストンの地下鉄、Tライン。
鉄道というよりはゆっくり走る、まるで連結バスのよう。車内には座席に向かう階段もある。
アメリカで最古の地下鉄だそうです。

2011/11/07

Boston 4

ボストン滞在5日めが過ぎました。

レコーディング昨日無事終了しました!

2日目にしてやっとエンジンがかかったという某ドラマー氏。かかった途端に終了で本当に残念だと言っていましたが、いえいえなかなか初めから素晴らしい演奏でした。

この3人の顔合わせは今回のためのもの。そういう意味でこのトリオが堪能できるせっかくのチャンス。
録音はともかくもっとセッションを聴きたかった!というのが私の本音です。
録音している側(コンソールルーム)にいると、演奏場所とはどうしても距離ができてしまうので、スタジオの空気を共有できません。
今回のスタジオは特に響きの素晴らしい空間だったので、一曲だけ、声を潜めてスタジオ内で聞かせてもらいました。
ううううむ素晴らしい音!

全部で10曲あまりのテイクが録れました。
まだよく聞き込んでいないので、明日のミキシングに向けこれから曲を聞き込みます。


右写真
今回の録音ではドラマー氏だけ、隔離されています。一人だけ寂しそうで、すまぬ。

2011/11/06

Boston 3

ボストンは今日から時間が一時間遅れるのだそうです。冬時間になるということでしょうか。
一時間分の人生が儲かったような気分。
というわけで、ボストンは今日から東京より14時間遅れです。

昨日はスタジオ録音の初日。
今度ピアノトリオを録音するスタジオは市の中心部から車で15分くらいの場所。
今まで見たことのないような素晴らしいスタジオでした。
できて3年あまりの新しいスタジオだとか。

初めてのりっぱなスタジオになぜかミュージシャンよりも緊張してしまう私です。本当に困ったもんだ。
エンジニアのアントニオ氏の穏やかな雰囲気にとても助けられました。
そう、穏やかな彼の作る音はどんな音になるのでしょうか。
楽しみです。

2011/11/05

Boston 2

おはようございます。
ボストンは、穏やかな土曜日の朝です。
ホテルの部屋で、朝コーヒーを入れ、元気に人参とラディッシュを齧っています!

昨日は、レコーディングのリハーサルをピアニスト氏のお宅で行いました。
まだトリオの詳しい内容はここでは公開しないでおきますが
(もちろんすでに判っている方もいらっしゃいますよね!)
昨日ニューヨークから車でボストン入りしてくれたベース氏。
日本からシンバル持参で古巣へもどって来たドラム氏。(ボストンでは彼のドラムセットが涙を流してご主人のお帰りを待っていました)

昨日のリハで、このトリオの録音はいいものになることは間違いないと確信しました!
くつろいだ雰囲気でのリハを設けてくれたピアニスト氏に感謝。窓の外にはボストンの11月の光景。リスが窓の外の電線を渡ってうろうろしています。
こういうセッティングこそがとても大切なような気が・・。

私にとって初めて身近で接する若いベース氏のSuggestion。素晴らしかったですよ。
どんどん自分の意見をぶつけてくる、それも丁寧に。彼の提案の仕方は聞いていて本当に気持ちがいい。
こういう提案のぶつけ合いを通して、見えなかったものが次第に形を帯びてくる。
それで、実際のセッションになるとまた大きくそれが外れていったりする。
思った通りには決していきません。
音楽は完成形が予測できない、それがまた醍醐味でもあるのですね。

右の写真は、ホテルのすぐ側で週末に開かれているオープンマーケット。夜中から準備していました。寒い中、大変そうでした。
このマーケット、安いし野菜大好きにはたまらないです。

2011/11/04

Bostonに来ました!

シカゴにて乗り継ぎ、20時間くらいかかってようやくたどり着きました。
ボストンは遠いです。

シカゴでは5時間あまり眠さと戦いつつ飛行機を待ちながら一人で過ごすというお粗末。(一番安いディスカウントチケットを探していたらそんな乗り継ぎ時間になってしまったのでした)
飛行機のよく見える誰も来ないスポットを探し、音楽を聴きながら異国の空港で過ごすというのもこれはこれでなかなかいいものです。(ほんとか!)

というわけで昨日から私はボストンです。

この街は古い港町で、
コペンハーゲンとなんだかとても似ています。
それに港の側に高いビル群を抱えた横浜にも似ています。
歩き回っていたらwaterという通りを見つけました!(右上の写真)

Whole Food Marketというおしゃれなスーパーで野菜と果物をたっぷり買い込みました。
海外我滋養強壮的食品。
昔、ニューヨークのスタンドで、ジューサーににボンボン人参を放り込んで野菜ジュースを作っているのを見てなぜか気が楽になった。洗わなくても食べれるんだと。ま、いいかって感じ。
海外ではへんに気が大きくなる私。

美しいザクロを買ったはいいけど、ホテルの部屋にナイフがナイ負!気合いで割るか〜。

歩き回って楽しんでいますが、ボストンに来たのは観光ではなく一応仕事です。
はい。
また引き続きご報告します!

2011/11/01

STORY 12月号に掲載

ただ今発売中のSTORY 12月号
”Music ” New discコーナーで、
Peter Rosendal Trio『crescent』を紹介していただきました!ありがとうございました。
紹介されているように、このアルバムはまさしくデンマークジャズです。



右の写真はコペンハーゲンのアパートの
キッチンからの景色。
外に見える壁の色はまさにデンマークの色。
アパートにはエレベーターはありません。
重い荷物を抱えて上がるのも一苦労なのです。
コペンハーゲンでは年を取ったらアパートの上層階には住めません。